▼ もう2022年も残すところ今日を入れて二日。新聞もすっかりネタ枯れなのか、今年を踏まえて2023年がどうなるかという特集記事が増えてきた。そして、予想通りというか、当然なのだが、明るい話題は…無い。

▼ 例えば12/30の日経朝刊は、(1)中国で愛国的な個人SNS書き込みが増えて政府が歯止めをかけられなくなっている、(2)米国のインフレは当面止まりそうもなく景気が悪化する、(3)消費税を漏れなく取り立てるインボイス制度が日本で導入されて大混乱、(4)日銀が金融政策正常化して金利が上がるので景気は苦しくなる、(5)安倍元首相を上手に使った岸田政権が安倍氏の逝去で政局運営に困難をきたし始めた、(6)ロシアーウクライナ紛争は解決に長引くだろう、(7)悪い円安は貿易赤字と経済消耗で日本を苦しめる、(7)中国の習近平三期目政権でより強権的になるだろう(含・台湾有事含めて)、(8)中間選挙の上下院ねじれで米国政治は不安定続く、(9)経済を牽引してきたネット企業がどんどんダメになっていきそう……..といったところ。まぁ、もの凄い量のネガティブトピックばかりだ。これを読んで明るい新年を予想できる強心臓の人はあまりいないだろう。

▼ だから、あえてこの三年を振り返ってみたいのだ。

▼ 2020年はコロナで年が明け、コロナで年が暮れた。この流行病は予想を遙かに超える影響を与え、対面で人に会うことが最も大きなリスクになり、パソコンやスマホの画面越しに会話をすることが当たり前になった。人流は止まり、街からは人影が消えた。

▼ 2021年はコロナ対策のワクチン、非接触に振り回される中で、経済活動があちこちで止まり始め、サプライチェーンが滞り、供給不足が明らかになってくる。部品が調達できないので生産活動ができず、自動車の在庫が街から消えた。

▼ 2022年は変異したオミクロン株はあれども弱毒性なので大丈夫ではと思っていたら、いきなりロシアのウクライナ侵攻。サプライチェーン分断は工業部品だけでなく、食品やエネルギーに影響を与え、それは人の生活を直撃する。また供給不足はインフレを起こし、金利も上がった。あれほど隆盛を誇ったネット企業では人員調整が行われ、日本は歴史的な円安が起こる中、中国では三期目の習近平体制が発足し、北朝鮮はミサイルをぶっ放し続けた。

▼ このおもちゃ箱をひっくり返したような三年間。これと同じマグニチュードが2023年も続くとしたら、これは行き着くところまで行き着いてしまうだろうが、改善するところ、元に戻っていくところはないのか。実際、リモートでは商売ができぬ、組織が動かぬとばかりに再び対面でのコミュニケーションに人は回帰しつつある。いや、正確に言えば、対面とリモートの使い分けを始めた。通勤も飲み会も戻りつつある。百貨店は利益を大幅に回復させた。

▼ 不景気だというが、コロナ禍で旅行や外食や遊びに使えなかった強制貯蓄が55兆円、国内にはある。依然として供給不足で買えない自動車などが買えるようになったらこの55兆円が解き放たれる。実際、この年末、行動制限が無い中で帰省や旅行で人流は復活しつつある。

▼ 思えばこの三年間、私達の心や考え方は無理矢理押さえつけられてきた。VUCAとかwithコロナとかニューノーマルという言葉が流行り、そこに元からのESGとSDGsが絡んで、何もかも過去の価値観が壊れ、新しい価値観に変えねばならぬような脅迫観念に曝されてきた。しかし、本当なんだろうか。2023年は眉に唾をつけて、ほんまかな~と思いながら物事を見て行きたいものだと思っている。

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