▼ 元ギター小僧にはショッキングなニュースが飛び込んできた。
 
ギターの米ギブソン破綻 ジミー・ペイジら大物が愛用
北米(日経電子版 2018/5/2より引用)
 【ニューヨーク=平野麻理子】米老舗ギターメーカーのギブソン・ブランズは1日、日本の民事再生法に相当する連邦破産法11条の適用をデラウェア州の裁判所に提出した。米メディアによると、度重なる音響機器メーカーの買収などで債務が膨張していた。負債額は最大で5億ドル(約545億円)程度。債権者の69%以上が再建を支援する意向だという。

 ギブソンは1894年創業。レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジさんら大物アーティストが同社のギターを愛用していることで有名だ。

 近年は中国製ギターとの競争が激化。積極的なM&A(合併・買収)を繰り返し、アンプやスピーカーといった一般消費者に近い音響機器部門に事業の軸足を移してきたが、販売は伸び悩み、経営が悪化した。13年には日本の音響機器メーカー、ティアックを子会社化。ギブソンはオンキヨーと資本・業務提携を結んでいたが、業績悪化で保有株式を売却していた。
 
▼ エレキならばフェンダーとギブソン、アコースティックならばマーティンとギブソンが憧れのブランド。最近の楽器屋さんは、やっとこれらが買えるようになったオヤジ連中が店内をウロウロしており、金曜日の夜はさながらオヤジ集会の様相。債権者の過半数以上が債権支持という記事の一文にホッとします。
 
▼ 一方でこんな記事も。
ヤマハ、中国伸び最高益 前期最終16%増(日経電子版 2018/5/1より引用)
 ヤマハが1日発表した2018年3月期の連結決算は、純利益が前の期比16%増の543億円と過去最高を更新した。中間層が厚みを増してきた中国でアコースティックピアノやギターなどの楽器販売が好調だ。北米や欧州での業務用オーディオ機器の販売も堅調に推移。前期の年間配当を4円増やし56円とする。

 売上高は6%増の4329億円。主力の楽器事業は中国の売り上げが22%伸びた。同日記者会見した山畑聡取締役は「(中国は)様々な楽器の市場が育ってきており、非常に好調」と指摘。子供の習い事に加え、大人の女性の趣味用など購買層が拡大しているという。

 中国では高品質なブランドイメージを確立し、地元の楽器メーカーとのシェア争いを制しつつある。営業利益は10%増の488億円だった。

 19年3月期の売上高は4420億円と前期比2%増、純利益は400億円と26%減を見込む。前期に特別利益に計上した有価証券売却益がなくなるため。年間配当は4円増の60円を計画する。

 ヤマハは同日、発行済み株式数の2.9%に相当する自社株570万株を6月26日付で消却すると発表した
 
▼ 中国での好調で販売が良いとの内容ですが、楽器を使っていて「地のもの」が楽器にもあるように思います。というのは、乾燥してカラリとした米国でのギターはどうしてもネックが反ったりしがち。ところが、ヤマハを含む日本のギターはそういったことが起こりにくい。風土にあった設計になっているのでしょう。
 
▼ 若いときから無類のクルマ好きで、色々と試せる限り試してきましたが、最終的にはカップホルダーと収納がたくさんあり、安全設計も親切、大きさも日本の道に合わせた日本車の良さを認識します。特に軽自動車の利便性は素晴らしい。国際規格の関係で海外で売るのは難しいそうですが、「カブの次はKEIで」とでもしてASEANなどで足代わりに売り込んでみたら面白いように思います。
 
▼ 工業製品の「地物化」。どうでしょうかね。